イラストや手書き文字をスキャニングして線画のデータを作った後、画像データではなくパスにしてAdobe® Illustrator®などのオブジェクトとして使いたいこともあります。
ここでは線画のモノクロ2値の画像データをパスにする方法をご紹介します。
モノクロ2値画像を完成させる
まずは、紙の原稿ならスキャニングして、Adobe® Photoshop®などを使ってモノクロ2値画像を完成させます。

完成させたモノクロ2値画像
参考記事

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Photoshopで画像データからパスを作る
モノクロ2値画像のピクセルからパスを作ります。
チャンネルパネルの「チャンネルを選択範囲をして読み込む」ボタンをクリックする、あるいはCtrlを押しながらモノクロ2値チャンネルをクリックし、選択範囲を作成します。

チャンネルを選択範囲として読み込む
選択範囲を反転します。
パスパネルの「選択範囲から作業用パスを作成」ボタンをAltを押しながらクリックし、許容値に0.5pxか1pxくらいを入力してOKを押します。
0.5pxだとアンカーポイントが多すぎて、1pxでも元の画像との形の差が支障がない範囲なら、1pxにします。
1pxだと元の画像と形が変わりすぎるなら0.5pxにします。

選択範囲から作業用パスを作成
パスコンポーネント選択ツールで、作成したパスを選択し、[ 編集 > コピー ]でコピーします。

パスを選択してコピーする
Illustratorにペーストして使う
Illustratorのドキュメントにペーストして、使います。

Illustratorのドキュメントにペーストして使う
以上、モノクロ2値の画像データをパスにしてIllustratorなどのオブジェクトとして使う方法をご紹介しました。
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