パソコン作業が主の職種についている人は、1日に8時間以上PCモニターを見ざるをえません。
PCモニターの見過ぎで目が深刻なダメージを受けている人も多いでしょう。
ここでは、入手が困難ではありますが、参考に長時間見ても目の負担が軽いPCモニター「Paperlike Pro」をご紹介します。
※このページで紹介しているのは当ブログ運営者が所有しているPaperlike Proです。現在はさらにバージョンアップした製品が発売されていますので、メーカーや販売店のサイトでご確認下さい。
機器などを買うときの参考情報
電子機器の製造には深刻な国際問題も関係しています。
当然ながら、機器を使用する私たちユーザーもそれら国際問題の当事者の一人です。
仕事や創作活動などを意義あるものにするため、物を買う場合は社会的責任を果たしているメーカーや店の製品を選びましょう。
武装勢力や児童労働と関わりのある原料を使っていないかどうか
報道によれば、電子機器などの製造に必要な鉱物は武装勢力の資金源になっている鉱山で生産されたり、児童労働につながっているものもあるということです。
参考
華井和代「紛争下の性暴力の構造と日本の取り組み」ーデニ・ムクウェゲ医師来日講演会:平和・正義の実現と女性の人権
デニ・ムクウェゲ「コンゴ東部における性暴力と紛争鉱物(日本語字幕)」ーデニ・ムクウェゲ医師講演会2016
【アムネスティ】スマートフォンに隠された真実:あなたのケータイ、「児童労働」につながっていませんか?(日本語字幕付※設定をONにしてください)|アムネスティ日本
参考リンク
参考書籍
「人新生の「資本論」」で先進国から他の貧困国へ環境汚染その他の被害が押し付けられ外部化されていることが説明されていました。
電子機器などを購入する場合、紛争や児童労働などに関わりのない鉱物を使用しているかどうかなど、製造メーカーがきちんと管理された道筋で原料を調達しているかどうかを確認すると良いでしょう。
ウェブサイト等で原料調達に関する取り組みについて記載し、調査結果などを公開しているメーカーもあります。
使用後の製品の回収について説明されているかどうか
物が壊れたら、パソコンやPCモニター等ならPCリサイクルなどに出す、その他の電子機器なら小型家電リサイクルなどに出す、というように法律に従って回収に出す必要があります。
メーカーによっては使用後の機器の回収方法を分かりやすく説明したり、分かりやすい回収申し込みフォームを用意したりしています。
一方、使用後の機器の回収について丁寧とは言えない説明しか載せていないメーカーもあります。
きちんと回収して持続可能な事業活動をしようとしているまじめなメーカーを選びましょう。
液晶ディスプレイ自体が光るから、目のダメージが大きい
現代のPCモニターの主流は透過型液晶ディスプレイ
液晶ディスプレイ技術では、反射型液晶ディスプレイや、透過型液晶ディスプレイが作れます。
現代のパソコン用モニターの主流は透過型液晶ディスプレイです。
透過型液晶ディスプレイは、ディスプレイ自体が光って映像を表示します。
光るディスプレイを見ると異常に目が疲れる
本のように部屋の光を反射させて見るものなら、目はそれほど異常なほどには疲れません。
素人考えですが、たぶん、人間もエゾシカも昔から環境光がものに反射した光を利用してものを見ることに慣れているからではないでしょうか。
一方、それ自体が光っている透過型液晶ディスプレイやCRTディスプレイを長時間見ると、目が異常なほど疲れます。
仕事でパソコン作業に従事している人なら、このままでは失明してしまうのではないか、という恐怖に襲われている人も多いようです。
素人考えですが、生命が誕生して以来、私たち人間もチンパンジーもそれ自体が光って映像を表示しているようなものは全然見慣れておらず、目が透過型液晶ディスプレイのようなものを見る作りになっていないからではないでしょうか。
とにかく、経験からして、光るディスプレイを見ると長時間の読書などとは比べものにならないほど異常に目が疲れます。
目の疲れの解決方法 環境光を反射して表示するディスプレイを使えば良い
目の異常な疲れを解決するには、透過型液晶ディスプレイ等のようなそれ自体が光るディスプレイではなく、反射型液晶ディスプレイ等のような環境光を反射させて表示するディスプレイを使うことです。
反射型液晶ディスプレイ
反射型液晶ディスプレイは技術的には透過型液晶ディスプレイと大した違いはなく、以前は反射型液晶ディスプレイを採用したパソコンも販売されていたそうです。
本当は、昔売られていたという反射型液晶ディスプレイのパソコンモニターが今も発売されていれば、私たちの悩みは解決します。
ところが、需要が少なかったようで現在は全く売られていないようです。
電卓のようなモノクロの反射型液晶ディスプレイもありますが、それを使ったPCモニターはないと思います。
ただ、パソコンではありませんが、モノクロの反射型液晶ディスプレイを採用した文字入力機器「ポメラ」があります。
文字入力だけなら「ポメラ」で行えば目の疲れを少し解決できます。
E Inkのディスプレイ
電子書籍リーダーや、ソニーのデジタルペーパーではE Inkが採用されています。
これは紙と同じく環境光を反射させて見るディスプレイです。
パソコンではありませんが、電子書籍を読んだりPDFを表示するだけならこれらで目の疲れを少し解決できます。
DASUNGという企業が作っている、E Inkを採用した「Paperlike」というPCモニターがあります。
これが目の疲れ解決にかなり有効な製品です。
PC用E Inkモニター DASUNG「Paperlike Pro」の現在の様子
DASUNG「Paperlike Pro」は、E Inkを採用したPC用モニターです。
「Paperlike Pro」はHDMIでPCに接続でき、特別なソフトウェアなしで簡単に表示できます。
2024年3月に確認したところ、以下のサイトでDASUNGのモニターが販売されていました。
参考リンク
以下は2021年6月現在販売されていた機種です。
メーカーのサイト
私のPaperlike Proの入手方法、使用経験
同じPaperlikeでも機種によって異なると思いますが、私が持っているPaperlike Proについて述べてみます。
私のPaperlike Pro入手方法
私の目もかなり弱っていて、今までにポメラを使ったり頻繁に休憩をとったりして、解決をはかってきました。
しかし、「Paperlike」の存在を知り、目のダメージの根本的な解決策として何とか入手したいと思っていました。
当初はまだ出資という形で手に入れる必要があり、あまり詳しく分からずサイトも英語なので諦めていました。
ところが、特別なソフトなしで簡単に表示できる「Paperlike Pro」が日本のAmazonに出ていたので、私はAmazonを通じて購入しました。
私のPaperlike Pro使用経験
使いにくい
モノクロであることや、表示するのに1秒かそれ以上かかったりするため、使い易くはありません。
目の健康のために頑張ってPaperlikeを使おうすれば使えます。
しかし、気を緩めると、通常の液晶モニターの方がカラーで表示速度も速く作業がしやすいので結局液晶モニターばかり使う状態に戻ってしまいます。
専用ソフトを使わず、単純に表示する
Paperlike Proは、専用ソフトをパソコンにインストールすることで幾つかの表示モードが使えます。
階調を減らして動きを速めたり、階調を増やして速さより表示品質を優先したりできます。
私はMacに接続して使っていますが、専用ソフトを使わず単純に表示するのが一番使い易いです。
ディスプレイの解像度を1024*768にする
HDMIで単純にモニターを接続して、Macのディスプレイの表示方法を「DASUNG Paperlike Proをミラーリング」にすれば、Paperlike Proに最適な解像度でPaperlika Proに表示できます。
ところが、このままでは表示が小さくて少し見づらいです。
そこで、Macの環境設定で、ディスプレイの解像度を1024*768に変更します。
そうすると見やすくなります。
デスクトップの背景は明るいグレーに
デスクトップの背景が暗いグレーなどになっていると、Paperlike Proを使う場合には画面が見づらくなります。
そこで、デスクトップの背景は白に近いくらいの明るいグレーにすると見やすくなります。
モニターアームを使っている
通常の液晶モニターとPaperlike Proを頻繁に使い分けるために、Paperlike Proをモニターアームに付けています。
写真の作業をするときはメインのモニター、経理事務など色を見る必要がない作業はPaperlike Proで作業することで、光るディスプレイを見る時間は格段に短くなります。
Paperlike Proのパッケージ、外観の例
以下は私が持っているPaperlike Proのパッケージと外観です。
以上、E Inkを採用したPC用モニターDASUNG「Paperlike Pro」をご紹介しました。
参考記事