液晶ペンタブレットの液晶ディスプレイをキャリブレーションしたいとき、普通の液晶ディスプレイのキャリブレーションより方法が分かりにくく感じます。
ここでは液晶ペンタブレットをキャリブレーションする方法の例を紹介します。
ハードウェアキャリブレーションをする方法
カラーマネジメントモニターの場合、ディスプレイ自体で表示特性を調整できる作りになっており、専用ソフトを使えばハードウェアキャリブレーションができます。
液晶ペンタブレットでハードウェアキャリブレーションをするためには液晶ペンタブレット自体がハードウェアキャリブレーション可能な機種である必要があります。
ハードウェアキャリブレーショが可能な液晶ペンタブレット
以前ワコムの公式サイトで確認したところ、ワコムの製品カタログによれば以下の製品はオプションの「Color Manager Powered by X-Rite EODIS3-DCWA」を使用することでハードウェアキャリブレーションが行えるということでした。
しかし現在は公式サイトを確認してもどの機種がハードウェアキャリブレーション可能な機種なのか情報が見つけられませんでした。
- Wacom Cintiq Proシリーズ
- Cintiq 27QHD
(当方で確認した時点の情報です。最新情報はワコムのサイトをご確認ください。)
メーカーのページ
店で確認したほうが良い
液晶ペンタブレットのハードウェアキャリブレーションについて、ワコムの公式ウェブサイトなどを見ても意外に説明が少ないです。
ハードウェアキャリブレーションが可能な液晶ペンタブレットを買う場合は、買おうとしている製品が間違いなくハードウェアキャリブレーションが可能かどうか、店の人によく確認した方がよいでしょう。
ソフトウェアキャリブレーションをする方法
一般的なモニターキャリブレーションツールを使って
普通の液晶ディスプレイでも、パソコンから出力される映像の信号を補正することで、キャリブレーションできます(ソフトウェアキャリブレーション)。
OSを搭載していない液晶ペンタブレットをパソコンと接続して使っているなら、液晶ペンタブレットは普通の液晶ディスプレイでもあるので、「Cintiq 27QHD シリーズ」「Cintiq Pro シリーズ」以外の普通の液晶ペンタブレットもおそらく一般的なモニターキャリブレーションツールを使ってソフトウェアキャリブレーションはできるのではないでしょうか。
理屈ではそのように思いますが、やはりメーカーや販売店に「キャリブライトのDisplay SLなどのモニターキャリブレーションツールでキャリブレーションできますか」と確認した方がよいでしょう。
OSを搭載している液晶ペンタブレットは、パソコンと液晶モニターが一体になっているだけと考えれば普通にソフトウェアキャリブレーションができそうだとは思いますが、やはり普通にパソコンに液晶モニターを接続して使っている状態とはだいぶ様子が違ってくるので、モニターキャリブレーションツールが使えるかどうか詳しくはメーカーなどに聞く必要があるでしょう。
一般的なモニターキャリブレーションツール
ワコム「Color Manager Powered by X-Rite EODIS3-DCWA」を使って
以前ワコムの公式サイトで製品カタログを確認した限りでは、ワコム「Color Manager Powered by X-Rite EODIS3-DCWA」は、「Cintiq 27QHD」、「Cintiq Pro」シリーズと組み合わせて使えばハードウェアキャリブレーションができるツールとのことでした。
一方、「Color Manager Powered by X-Rite EODIS3-DCWA」は普通のモニターキャリブレーションツールでもあるので、「Color Manager Powered by X-Rite EODIS3-DCWA」を使えば「Cintiq 27QHD」「Cintiq Pro」シリーズ以外の普通の液晶ペンタブレットもソフトウェアキャリブレーションはできるかもしれません。
当方がワコムのサイトの説明などを見た限りでは、「Color Manager Powered by X-Rite EODIS3-DCWA」が「Cintiq 27QHD」「Cintiq Pro」シリーズでしか使えないというような説明は見つかりませんでしたが、もしかすると「Cintiq 27QHD」「Cintiq Pro」シリーズ以外の機器で使えない仕様に作ってあるというおそれもあるので、詳しくはメーカーに聞いた方が良いでしょう。
ワコム Color Manager Powered by X-Rite EODIS3-DCWA
参考記事
