再生可能エネルギーで発電する電力会社を選ぶときに便利な情報と、契約する方法の例です。
パワーシフト POWER SHIFT というサイトで、再エネの電力会社を選べる
あまり深く考えず再生可能エネルギーの電力会社を選ぶと、山林を大規模に伐採して作った持続不可能な巨大なメガソーラーの電気だったりするかもしれないので、少し調べて契約する必要があります。
環境NGOなどが、持続可能な発電方法で発電している電力会社を一定の基準で選んで紹介しているサイトがありました。電力会社を探すときに非常に便利です。
「パワーシフト POWER SHIFT」のサイト
国際環境NGO FoE Japan、NPO法人気候ネットワーク、などの複数の環境団体などでつくるパワーシフトキャンペーン運営委員会というところが運営している「パワーシフト power-shift.org」というサイトがあり、このサイトに再生可能エネルギーで発電する電力会社リストがあり、電力会社を選ぶときに便利です。
参考リンク
「パワーシフト」のサイトに以下のような項目を満たす電力会社の一覧が載っています。
- 「持続可能な再エネ社会への転換」という理念がある
- 電源構成などの情報開示をしている
- 再生可能エネルギーを中心として電源調達する
- 調達する再生可能エネルギーは持続可能性のあるものであること
- 地域や市民によるエネルギーを重視している
- 原子力発電や石炭火力発電は使わない
- 大手電力会社の子会社などではないこと
上記の他、「パワーシフト」が電力会社を紹介する際のもう少し詳しい基準が「パワーシフト」のサイトに載っています。
家庭用も事業用もある
「パワーシフト」で家庭向けの電力も事業用の電力も紹介されています
「パワーシフト」のサイトに載っている各電力会社の詳細情報を見ると、家庭用、事業用などと販売対象についての情報などが載っています。
電力会社との契約方法
「パワーシフト」のサイトで自分の地域で契約できる電力会社を選んだら、「パワーシフト」の各電力会社の詳細情報のページにある各社の公式サイトへのリンクへ進んで、サイトの説明に従って契約します。
契約は複雑なことや面倒なことはほとんどありません。
参考リンク
「パワーシフト」の、労働問題についての考え方も調べてみましょう
「パワーシフト」の公式サイトに「当キャンペーンは地球環境基金、ラッシュジャパン、パタゴニアほかの助成・ご支援、ご寄付等をいただいて運営しています」と書いてありました。
パタゴニア日本支社の元パート社員が無期転換になる直前にパタゴニア社から解雇され、地位確認などを求め裁判を起こし、2025年4月に和解しました。
パワーシフトキャンペーン運営委員会を構成する諸団体がこういった労働問題にどのような見解を持っているのか、ほとんど関心は無いのか、労働者の権利の問題と環境問題は無関係だと思っているのか、労働者の権利の問題を無視して地球環境問題の解決などできないと認識しているのか、調べてみましょう。
以下は「パタゴニア無期転換逃れ裁判和解報告集会 〜非正規・無期転換逃れをなくそう〜 主催:札幌地域労組」における北海学園大学の川村雅則氏の報告内容です。
参考リンク
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以下の本で著者が、労働の問題を扱わずに地球環境問題を解決することはできないというような感じのことを述べており、私も共感しました。
以上、再生可能エネルギーで発電する電力会社の選び方の例でした。
参考
“環境・エネルギー分野の第一線で活躍する執筆陣が、地球温暖化の現状・対策から再生可能エネルギー、カーボンニュートラルによる地域活性化まで、115の主要テーマを図入りでコンパクトに解説。気候危機の現状から地域活性化まで激動する世界の「脱炭素」の今がわかる!隔年刊行。”
“今の日本の気候政策では、将来に大きな禍根を残すことになる。40人を超える専門家による、気候変動・エネルギー政策の課題と提言。”