以前札幌から東京まで行く時は寝台特急または特急・新幹線乗り継ぎで東京まで往復できる29500円くらいのJRの切符があり、それで簡単に行けました。
現在は寝台特急がなくなってしまい以前あった割引切符もなくなってしまい、普通に新幹線と特急乗り継ぎで行くととてつもなく値段が高くなってしまいます。
以下は鉄道とフェリーを使って札幌やその周辺から東京まで少し安く行ける方法です。
気候危機の対策のため鉄道のような使うエネルギーの少ない移動手段を使うことが今まで以上に重要になり、一度は廃止した寝台列車を再び復活させた国もあったりする中、値段が高くなり過ぎて船に変えるというナンセンスな状況になってしまいました。
札幌から東京まで特急・新幹線で行く場合
先日札幌から東京まで行くために出発日の2週間前に切符を買おうとして「えきねっと」で料金を確認したところ、合計で6万円を超えてしまいました。
以前は寝台特急または特急・新幹線乗り継ぎで札幌-東京を往復し、なおかつ東京近辺のフリー乗車券もセットになっているJR切符で29500円くらいの切符があったので、その当時の2倍以上の金額になり、鉄道はめっきり使いにくいものになってしまいました。
もっと早く切符を購入すると早割の切符があるので6万円まではかかりませんが、この時は時間の余裕がなく切符の購入が出発の2週間前になってしまいました。
料金が高すぎるので特急と新幹線乗り継ぎはやめました。
鉄道と苫小牧-八戸のフェリーを乗り継ぐ方法なら4万円くらいで行けるので、鉄道とフェリーで行くことにしました。
札幌やその周辺から東京まで少し安く往復する交通手段 鉄道とフェリーで
1.苫小牧駅までJR列車で
自分の住んでいる場所の近くのJR駅から普通列車なり快速なりを使ってJR苫小牧駅まで行きます。
2.苫小牧駅から苫小牧フェリーターミナル(西港)までバスで
道南バスの[24]フェリー線か、北海道中央バスの「高速とまこまい号」で苫小牧駅から苫小牧フェリーターミナル(西港)まで行きます。
北海道中央バスの「高速とまこまい号」はSAPICAが使えました。
苫小牧西港フェリーターミナルの公式サイトにバスの時刻表が載っていました。
参考記事

参考リンク
3.苫小牧フェリーターミナル(西港)から八戸港までシルバーフェリーで
苫小牧フェリーターミナル(西港)から八戸港までシルバーフェリーで行きます。
参考リンク
4.八戸港フェリーターミナルからJR本八戸駅までバスで
八戸港フェリーターミナルからJR本八戸駅まで、シルバーフェリーシャトルバス(南部バス)で行けます。
私が乗った時は交通系ICカードが利用可能だったのでKitacaで料金を払えました。
シルバーフェリーのサイトにシャトルバスの時刻表が載っていました。
参考リンク
5.JR本八戸駅からJR八戸駅まで普通列車で
JR本八戸駅からJR八戸駅まで普通列車で行きます。
私が乗った時はこの区間は交通系ICカードが使えませんでした。
6.JR八戸駅から東京まで新幹線で
JR八戸駅から東京まで新幹線で行きます。
上野駅なり東京駅なり、都合の良い駅まで行きます。
隅々まで詳しくは分かりませんが、私の知る限りではJR東京駅は座る場所があまり見つからず、JR上野駅は多少は椅子があって空いているベンチが見つかる時もあるので上野駅で降りた方が楽かもしれません。
帰り
逆の順序で帰ります。
その他
コインロッカーを予約
東京のコインロッカーがどのような時期に混んでいてどのような時期に空きがあるのか詳しい事情は知りませんが、私が以前東京へ行った時にJR上野駅も東京駅も神田駅もその他の駅もコインロッカーが一カ所も空きがないという時があり、手荷物預かり所のような場所も大混雑で預けるのが無理で、荷物が預けられないためその後の行動が取れなくなりました。
そのため、その次に東京へ行ったときは安全のためコインロッカーを予約しました。
マルチエキューブというJR東日本関連の会社が運営しているらしいサイトでJR駅のコインロッカーの予約ができました。
ただしロッカー利用料の他に予約料金がかかります。
参考リンク

船の脱炭素化をどうするかについて
日本はまもなく炭素予算を使い切ろうとしており危機的な状況にある中、船と飛行機は今のところ化石燃料で動いていて、脱炭素をどのように進めるか気になります。
日本が今のペースで温室効果ガスの排出量を減らした場合、減らすペースが遅すぎて温室効果ガスの排出量を実質0を達成したときにはすでに炭素予算を使い切ってさらに排出してしまい1.5度以上の気温上昇が起きてしまうと本などで読みました。
参考書籍
参考リンク

一般社団法人共生エネルギー社会実装研究所 編著「最新図説 脱炭素の論点 2023-2024」旬報社 を読んだところ、船と飛行機などの脱炭素化にはまだ時間がかかり、一方で発電や、自動車などすでに電化できる技術があるものは再生可能エネルギーで発電してその電気で動かすことで脱炭素化が可能で、交通関係の温室効果ガスの排出量の割合としては自動車からの排出が圧倒的に多く飛行機・船の割合は非常に小さいため、とりあえず発電や自動車の電化やその他技術的にすでに脱炭素化する算段ができているものの脱炭素化を早く進めて温室効果ガスの排出を減らせるだけ減らしておいて、その後の飛行機・船、製鉄などの脱炭素化に時間がかかる分野の脱炭素を進めるための時間を確保する、という段取りで進めるしかないというようなことが書いてありました。
詳しくは「最新図説 脱炭素の論点 2023-2024」などをご覧ください。「最新図説 脱炭素の論点 2023-2024」は全体の要点を説明している本ですが、参考文献が多数載っているので参考文献を読むことでさらに詳細も分かります。
地球上の自然の循環のスピードの範囲内でしか人間は活動できないため、再生可能エネルギーに変えさえすれば済むわけではなく、エネルギーを使う量を減らしたりクルマの総量を減らしたり鉄道のような使うエネルギーの少ない交通機関を使うようにしたりしなければ人類は続かないというような説明が以下の本などにありました。