パソコンのモニターの表示とプリンターの印刷結果の色を合わせるために最低限必要なツールを紹介します。
前段階の確認 プリンターで印刷する時の設定に間違いがないかどうか
パソコンのモニターの表示とプリンターの印刷結果の色を合わせるために必要な道具はそろっていても、プリンターで印刷するときの設定を間違えていると色は合いません。
アプリケーションソフトのプリント設定やプリンタードライバーの設定が正しくなければ正確な色で印刷できません。
思い通りの色で印刷できない場合は設定の間違いがないか確認することをおすすめします。
参考記事
モニターの表示とプリンターの印刷結果のカラーマッチングに最低限必要なものの例
モニターの表示とプリンターの印刷結果のカラーマッチングに最低限必要なものの例をあげてみます。
普通のモニターを使う場合
カラーマネジメントモニターでなく普通のモニターを使う場合は以下のようなものが必要です。
- カラーマネジメントに対応したアプリケーションソフト
- ある程度の性能のディスプレイ
- モニターキャリブレーションツール
- プリンタープロファイル作成ツール
カラーマネジメントに対応したアプリケーションソフトの例
カラーマネジメントに対応したアプリケーションソフトの例として以下のようなものがあります。
- Adobe® Photoshop®、Adobe® Photoshop® Elements、Adobe® Illustrtator®などのAdobeのグラフィックソフト
- Macの「プレビュー」
など
その他、ソフトの説明にカラーマネジメント対応と書いてあり、カラーマネジメントに関する設定欄が存在するソフトならおそらくカラーマネジメント対応のソフトです。
ある程度の性能のディスプレイ
普通にきれいな見た目で表示されていて、ディスプレイの明るさや色合いの調整ボタンを操作してみて一応正常に調整できるならある程度の性能のディスプレイです。
普通に表示しても色合いやコントラストがおかしかったり、明るさを調整しただけなのにコントラストまでおかしくなってくるなど、あまり正常に表示や調整ができないようなモニターはモニターキャリブレーションツールを使っても正常にキャリブレーションはできません。
モニターキャリブレーションツール
モニターキャリブレーションツールの例として以下のようなものがあります。
- Calibrite® Display 123
- Calibrite Display Pro HL
- Calibrite ColorChecker Display
- Calibrite ColorChecker Display Pro
- Calibrite ColorChecker Studio（モニターキャリブレーションツールとプリンタープロファイル作成などが可能なツール）
- datacolor SpyderExpress
- datacolor Spyder
など
モニターキャリブレーションツールはモニターをキャリブレーションするためのソフトと測色器がセットになっています。
Calibrite ColorChecker Studioのようにモニターキャリブレーションの他にプリンタープロファイル作成などもできるツールもあります。
参考記事
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プリンタープロファイル作成ツール
プリンタープロファイル作成ツールの例として以下のようなものがあります。
- Calibrite ColorChecker Studio（モニターキャリブレーションツールとプリンタープロファイル作成ツールなどが可能なツール）
- datacolor Spyder Print（プリンタープロファイル作成専用のツール）
- X-Rite® i1Publish Pro 3（モニターキャリブレーション、インクジェットプリンター用カラープロファイル作成、オフセット印刷などのCMYKプリンター用カラープロファイル作成、などを含むツール）
など
ColorChecker Studioやi1Publish Pro3のようにモニターキャリブレーション機能を含むプリンタープロファイル作成ツールがあれば、別途モニターキャリブレーションツールを用意する必要はありません。
参考記事
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プリンタープロファイルを自作せずにプリンター付属のカラープロファイルや用紙ブランドのカラープロファイルを使う場合
プリンター用のカラープロファイルを自作するのは他の作業と比べると少しハードルが高いため、プリンター用のカラープロファイルを自作せずにプリンター付属のカラープロファイルや用紙ブランドの公式サイトでダウンロードできるカラープロファイルを使用する場合も多いです。
その場合はプリンタープロファイル作成ツールは必要ありません。
- カラーマネジメントに対応したアプリケーションソフト
- ある程度の性能のディスプレイ
- モニターキャリブレーションツール
参考記事
カラーマネジメントモニターを使う場合
カラーマネジメントモニターを使ってモニターの表示とプリンターの印刷結果の色を合わせる場合は以下のようなものが必要です。
- カラーマネジメントに対応したアプリケーションソフト
- カラーマネジメントモニター
- カラーマネジメントモニターの専用キャリブレーションソフトに対応した測色器（測色器内蔵のモニターなら不要）
- プリンタープロファイル作成ツール
カラーマネジメントモニター
カラーマネジメントモニターには測色器内蔵の機種と、外付け測色器を使用する機種があります。
外付け測色器を使うカラーマネジメントモニターの場合は測色器を別途用意します。
測色器外付け式のカラーマネジメントモニターの例
参考記事
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測色器内蔵のカラーマネジメントモニターの例
機器などを買うときの参考情報
電子機器の製造には深刻な国際問題も関係しています。
機器を使用する私たちユーザーもそれらの国際問題の当事者の一人です。
物を買う場合は社会的責任を果たしているメーカーや店の製品を選んで、やりがいのある仕事や創作活動をしましょう。
武装勢力や児童労働と関わりのある原料
報道によれば、電子機器などの製造に必要な鉱物には武装勢力の資金源になっている鉱山で生産されたり児童労働につながっているものがあります。
紛争や児童労働などに関わりのない鉱物を使用しているかどうか、製造メーカーがきちんと管理された道筋で原料を調達しているかどうかなどを確認してみましょう。
「メーカー名 ＋ 紛争鉱物」などで検索すると、メーカーの公式サイト内の原料調達に関する取り組みや調査結果の報告のページなどが見つかります。
詳しく取り組みや結果を報告しているメーカーもあれば、報告などはほとんど公開していないメーカーもあります。
参考
参考書籍
以下の本で先進国から他の貧困国へ環境汚染その他の被害が押し付けられ外部化されていることなどが説明されていました。
使用後の壊れた製品の回収
壊れたパソコンのモニターなどは法律に従ってPCリサイクルや小型家電リサイクルに、その他の壊れた電子機器なら法律に従って小型家電リサイクルに出したりして再資源化します。
パソコンやモニターの場合なら「メーカー名 ＋ PCリサイクル」などで検索すると各メーカーの回収・再資源化の申込や回収率の報告書などのページが見つかります。
分かりやすくていねいに説明しているメーカーもあれば、そうでもないメーカーもあります。
パソコンのモニターの表示とプリンターの印刷結果の色を合わせるために最低限必要なツールの紹介でした。
参考記事
