本日もお越しいただきありがとうございます。

CMYKが混ざった線などをK版だけにする方法 Photoshopを使って

当サイトではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています

 印刷用のデータを作っている時、見た目は黒いものの、データではCMYKが混ざっている部分をK版だけにしたい場合がたまにあります。
 Adobe® Photoshop®を使ってCMYKが混ざった黒い部分をK版だけにする方法を紹介します。

スポンサーリンク

CMYKのうちのK版だけにしたい事例

 イラストの黒い線などが、CMYKが混ざった状態だとします。

 そういう場所はCMYKで印刷する時、細い線をC、M、Y、Kの版で4回重ねて刷ることになるので、ほんの少し4つの版の位置がずれたとしたら線がダブって見えてしまいます。

 そのため、普通は細い線などは色を重ねずKなど1版だけのデータにします。

スポンサーリンク

チャンネルミキサーを使ってK版のみに修正する方法

 以下のような線のデータがあり、諸事情でCMYKが混ざった状態だとします。

CMYKが混ざった線

線のCMYK値

 [ レイヤー > 新規調整レイヤー > チャンネルミキサー ]と進み、チャンネルミキサーの調整レイヤーを作成します。

 チャンネルミキサーで、以下のように出力チャンネル:C、出力チャンネル:M、出力チャンネル:Yの各CMYK値をすべて0%にします。

出力チャンネル:シアンのCMYKをすべて0%に

出力チャンネル:マゼンタのCMYKをすべて0%に

出力チャンネル:イエローのCMYKをすべて0%に

 出力チャンネル:ブラックで、ブラックは100%のまま、CMYはそれぞれ50%くらいに設定します。

出力チャンネル:ブラックのCMYKの%の設定

 以上の操作で、CMYの各チャンネルの成分がKチャンネルに出力されるので、黒い線はK100%の状態になります。

黒い線がC0M0Y0K100の状態になる

チャンネルミキサーによる操作の前後の線のCMYK値の変化

 以上で操作終了です。

スポンサーリンク

特定色域を使ってK版のみに修正する方法

チャンネルミキサーが使ってK版のみにする方法が使いにくい事例

 他の色と接している部分に、CMYKの混ざった黒い線などがあり、その黒い線をK版だけにしたいような状況もたまにあります。

 そのような場合にチャンネルミキサーを使うと、黒い線だけ選択する作業が必要になり大変です。

 そこで、そういう場合は特定色域の選択を使うと便利です。

「特定色域の選択」でK版だけに修正する手順

 以下のようなイラストの画像があり、黒い線もCMYKが混ざった状態になっていたとします。
 このイラストの黒い線を、諸事情でK版だけにしたいとします。

黒い線がCMYKの混ざった状態になっているイラスト

 [ レイヤー > 新規調整レイヤー > 特定色域の選択 ]と進み、特定色域の選択の調整レイヤーを作ります。

 カラー:ブラック系で、シアン、マゼンタ、イエローの三箇所を-100%に、ブラックだけ+100%にします。
 下の「相対値」「絶対値」は絶対値にしておきます。

カラー:ブラック系の各数値を入力

 黒い線のCMYK値を確認します。

黒い線の部分のCMYK値を確認

 特定色域の選択の処理を一度しただけでは、上図のようにCMY成分が少し残る場合が多いです。
 そこで、黒い線の部分のCMYK値がK100になるまで特定色域の選択の調整レイヤーを複製します。

特定色域の選択の調整レイヤーを何度か複製

 その結果、黒い線はK100の状態になります。

もし黒い線以外の部分も変色してきた場合はマスク処理を使う

 上記の方法で処理をしたとき、黒い線以外の部分も少し変色してきてしまうかもしれません。

 その場合は、レイヤーパネルで特定色域の選択の調整レイヤーをすべてグループ化し、グループにレイヤーマスクを作成して、黒い線の部分だけに効果がかかるようマスク処理します。

 ただ、特定色域の選択を使って処理を行っているので、完璧なマスク処理をしなくてもぼかしたブラシなどで黒い線の上をだいたいなぞるくらいの処理で綺麗に仕上げることができます。

CMYKのデータの黒い線は何でもK版だけにすれば良いわけではない

 黒い線であればすべてK版だけにするのが良いわけではありません。

 色の付いている部分の上に重なっている黒い線は、通常線の下に色がある状態にし、黒い線をK版だけにしたりはしません。

 そのようにしてしまうと印刷したときに黒い線の位置が少しずれたら、その下は白くなってしまいます。

 基本的に、印刷機で印刷するときにCMYKそれぞれの版の位置が少しずれたとしても支障が出ないためにはどうするかを考えて、黒い部分をK版だけにするかしないかを決めます。

 以上、CMYKが混ざった黒い部分をK版だけにする方法をご紹介しました。

参考記事

紙に描いた原稿をスキャンして線画を作る方法 薄い鉛筆のイラストの場合
黒い線で描かれたイラストや図面などを画像データ化する場合、一般的にはモノクロ2値の線画にします。 原稿が濃ければ簡単ですが、鉛筆で描いた薄いイラストなどをきれいな線画にするときは少し手動で処理が必要です。 ここでは、鉛筆などで薄く描かれたイ...
モノクロ・1色で使うイラストや写真原稿のスキャニング方法
最近はAdobe® Illustrator®などを使用して、自分でチラシなどのレイアウトデータを作り、印刷会社にデータ入稿して印刷するケースも多くなりました。 カラーのデータはある程度難易度が低いですが、1色印刷となると少し難易度が上がり、...
2色分解の方法 RGBのカラー写真からCM版で 特色二色印刷用に
Adobe® Photoshop®でRGBからCMYKに4色分解する場合は、単純にプロファイル変換の操作だけで済みます。 ところが特色(スポットカラー)2色で印刷するための2色分解は難易度が高い作業です。 ここでは、RGB画像を特色2色の印...
RGB画像からダブルトーン用に2色分解し CMYK画像にする方法
写真などの画像の2色分解には、通常の2色分解の他にタブルトーン用の2色分解もあります。 ダブルトーンはグレースケール画像より豊かな階調表現をしたいときなどに使います。 ここでは、RGB画像からダブルトーン用に2色分解し、CMYK画像として完...
Photoshopの使い方

平間フォトレタッチ事務所
 フォトレタッチ作業が必要な際に当事務所へお問い合わせ頂けますと幸いです。

    業務の一例
  • 建築・不動産関連の写真のレタッチ
    【電線・電柱・通行人・自動車・その他不要物消去/空合成/歪み補正/明るさ・コントラスト・色調整 など】
  • ファッション関連の写真のレタッチ
    【モデルの肌のレタッチ、その他人物写真の各部分のレタッチ、体型調整、服のシワ修正、服の色修正、服のタグ修正、服の袖やズボンの裾の長さ変更、服のシルエット修正、服のディテール強調、モデル写真に商品のみ別画像を合成 など】
  • 結婚式場などイベント会場の写真のレタッチ
    【空合成、窓外風景合成、枯れ木に葉や花の合成、機材などの不要物消去、照明点灯、別カットからモデル合成、太陽光の演出、海の合成・演出 など】
  • 種々の商品写真のレタッチ、複数のカラーバリエーションの商品画像作成
    【1種類の商品写真から複数の色のバリエーションの商品写真を作成、商品の色調整、ロゴ修正、商品の背景合成 など】
  • 色見本の出力の納品
    【レタッチ済み画像データの納品と共に、色見本としてレタッチ済みデータをプリンター出力してご指定の場所に発送 など】
平間フォトレタッチ事務所
個人で運営しているフォトレタッチ事務所です。

写真・グラフィック出力サービス 平間フォトレタッチ事務所
 ハーネミューレ、イルフォード等の高級ファインアート紙への写真作品のプリント、広色域のプリント、CMYKデータのプリンター出力などが必要な際に当事務所へお問い合わせ頂けますと幸いです。

写真・グラフィック出力サービス
広色域・高画質プリンターで高級ファインアート紙等にプリントを行うサービスです。(運営:平間フォトレタッチ事務所)
スポンサーリンク