ColorMunki Photo(カラーモンキーフォト)はプリンターのカラーマネジメントが行えるツールです。
プリンターをカラーマネジメントして使うとき、たいていはモニタもキャリブレーションしないと一連の作業が行えません。
そのためColorMunki Photoにはモニターキャリブレーションの機能もあります。
ここではColorMunki Photoで簡易モードのモニターキャリブレーションをしてみます。
ColorMunki Photoでモニターキャリブレーションもできる
ColorMunki Photoはプリンタープロファイルを作成してプリンターのカラーマネジメントが行えるツールです。
カラーマネジメントの仕組みに則って写真などを扱う場合、たいていは液晶ディスプレイなどに画像データを表示してデータの色を直接見て、確認したり調整を加えたりします。
その上で、プリンター出力を行うなどします。
そのような具合に、プリンタープロファイルを作成して作業を行うときにモニターキャリブレーションも行わないと作業が成り立たない場合が多いため、ColorMunki Photoにはモニターキャリブレーション機能も含まれています。
ColorMunki Photoの販売は終了し、現在似ている製品にColorChecker Studioがあります。
参考記事
ColorMunki Photoで簡易モードのモニターキャリブレーションを行う手順の一例
ColorMunki Photoで簡易モードのモニターキャリブレーションを行う手順の一例です。
手順1 簡易モードでキャリブレーションの開始
ColorMunki Photoの専用ソフトを起動します。
「ディスプレイのプロファイル」に進みます。
ディスプレイタイプの欄で適切なものを選び、「簡易モード」を選択し、次へ進みます。
手順2 測色器のキャリブレーション
ColorMunki Photoの測色器本体をパソコンに接続していない場合、下図のような表示が出ます。
パソコンに測色器を接続します。
ダイヤルをキャリブレーションの位置に回します。
「キャリブレーション」をクリックします。
ダイヤルを測色作業の位置に回します。
測定の準備が整います。
次へ進みます。
手順3 測定作業
測色器をケースに入れて、コードだけ出した状態でチャックを閉めます。
画面の指示に従って測色器をモニター上に設置します。
次へ進みます。
測色が自動的に進みます。
測色作業が終わります。
手順4 ディスプレイプロファイルの作成、保存
プロファイル名の入力欄にプロファイル名を入力します。
自分のモニターのキャリブレーションを行うだけで、あまり複雑な使い方をしない場合はデフォルトのプロファイル名でも問題ないかもしれません。
もし完成したディスプレイプロファイルを複雑な作業に使う場合は、英数字だけでファイル名を付けた方が無難です。
保存をクリックするとディスプレイプロファイルが作成され、保存されます。
ディスプレイプロファイルの作成、保存が完了します。
プロファイルの再作成のリマインダー機能は、今回モニターキャリブレーションをしてから例えば2週間後や4週間後などに、モニターキャリブレーションから日数が経ったことを教えてくれる機能です。
お好みで設定します。
カレンダーなどに印を付けて自分で管理できるなら使わなくても良いでしょう。
モニターは、キャリブレーションして1ヶ月くらいなら目で見てわかるほど表示が狂うことはありません。
よって、趣味で写真を扱うような場合なら1ヶ月に1回くらいキャリブレーションを行えば間に合います。
次へ進んで終了します。
手順5 OSの環境設定でディスプレイプロファイルを確認
OSの環境設定などでディスプレイプロファイルを確認してみます。
今作成したディスプレイプロファイルが指定されていれば問題ありません。
以上でモニターキャリブレーション作業は完了です。
簡易モードのモニターキャリブレーションについて
簡易モードでモニターキャリブレーションを行うと、キャリブレーション目標を何も設定することなくキャリブレーション作業が進みます。
自動的に白色点D65に調整されるようです。
使った限りでは、輝度の調整は何も行われないようです。
キャリブレーション目標を何も設定せずに白色点D65でキャリブレーション作業が進むということで、ColorMunki Smileでモニターキャリブレーションを行ったときと操作自体は同じような感じです。
(※操作は似ていますが、測色器本体はColorMunki Photoは分光測色計なので、三刺激値直読の方式のColorMunki Smileとは異なります。)
もし輝度目標も設定し、白色点を例えば5000KなどD65以外に設定したいような場合は、簡易モードではなく詳細モードでキャリブレーションを行う必要があります。
以上、ColorMunki Photoで簡易モードのモニターキャリブレーションを行ってみました。
参考記事
ColorChecker Studio
ColorMunki Photoの販売は終了し、似ている製品としてColroChecker Studioが発売されています。