撮影所に依頼せず自分で商品撮影をするケースもあるかもしれませんが、色にシビアな商品を扱っていれば、自分で撮影するにしてもできるだけ色を正確に撮りたいでしょう。
商品を撮影をするときに手頃な、高演色性の撮影用ライトを探してみましたが、あまりあり見つけられませんでした。
演色性はできるだけ高く、色温度は5000K前後か6500K前後のどちらかが良い
演色性
地球で暮らして居る私たちが商品の色を見るとき、太陽の光を使って見る場合が一番自然な色と考えるのが無難です。
そこで、商品の色をできるだけ正確に撮影するなら、CIE昼光を基準の光源として評価された平均演色評価数Raが高い照明を使って撮影する方が望ましいです。
色温度
色温度は、適当よりは基準に合わせた方が扱いやすいので、5000Kか6500K前後の照明を使うと良いでしょう。
5000K前後にした方が作業自体はスムーズです。画像データを扱うソフトの内部など、色々な場面で白色点の色として色温度約5000KのD50の光の白色点を採用している場合が多いからです。
ただ、印刷や写真関連の業界以外では一般的に白色点の色が約6500KのD65の光を基準としている場合が多いです。
よって、お客様が商品を見る時に晴れた日中に外で見る場合が多いなら5000Kの方が望ましいでしょうし、昼光色の照明の事務所内で見る場合が多いような場合は6500Kが望ましいと思います。
そういったように、商品の使われ方次第でどちらの色にするかは考えます。
撮影後にフォトレタッチで色を調整するならそこまで厳密でなくても大丈夫
もしカラーターゲットを使ってカメラプロファイルも作り、撮影後にはフォトレタッチを行って色を実物に合わせ込むような場合には、5000Kでも6500Kでもどちらで撮影するかはだいたいで判断して大丈夫です。
人がものを見るとき、5000Kの光の下でも6500Kの光の下でも色い部分は白く見えるように色順応が起こるので、しばらくそこにいれば目が慣れてだいたい同じように見えるからです。
値段が手頃な、ある程度演色性が高く5000K前後のLEDライト
サンテック SPサンテックライト PL144
販売終了になったようです。
メーカーのウェブサイトと商品の説明書によれば、平均演色評価数Ra90以上で、色温度は5200K前後とのことです。
メーカーのページ
LEDシューティングライト CN-T96 3灯キット
メーカーのサイトによればRa95くらい、色温度5000K前後ということです。
メーカーのページ
セリック® 人工太陽照明灯 SOLAX-iOシリーズ
セリック株式会社が各種人工太陽照明灯を製造販売しています。
SOLAX-iOは小規模な事務所などでも入手しやすい手頃な製品です。
特設サイトも用意されています。
SOLAX-iOの特設サイト
SOLAX-iOシリーズ LE-9ND55
平均色評価数Ra約97、色温度5500Kということです。
SOLAX-iOシリーズ LE-9ND55 フレキシブルチューブスタンド付き
本体のみ
ACアダプタ TW-24010U
SOLAX-iOシリーズ LH-9ND55
平均色評価数Ra約97、色温度5500Kということです。
メーカーのページ
人工太陽照明灯 SOLAX 100Wシリーズ
セリック株式会社の人工太陽照明灯には、コンパクトなSOLAX-iO以外にも各種の人工太陽照明灯があります。
XC-100AFはメーカーのウェブサイトによれば、平均演色評価数Ra98、色温度約5500Kということです。
メーカーのページ
以上、商品を撮影をするときに手頃な、高演色性の撮影用ライトをご紹介しました。
参考記事