本日もお越しいただきありがとうございます。

Macのディスプレイを正確に キャリブレーションツールで実用レベルになる

当サイトではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています

 Mac®のディスプレイは品質がある程度高いので、専用のツールを使うとある程度の精度でキャリブレーションができます。
 ここではMacのディスプレイのキャリブレーションの方法を紹介します。

スポンサーリンク

機器などを買うときの参考情報

 電子機器の製造には深刻な国際問題も関係しています。
 機器を使用する私たちユーザーもそれらの国際問題の当事者の一人です。
 物を買う場合は社会的責任を果たしているメーカーや店の製品を選んで、やりがいのある仕事や創作活動をしましょう。

武装勢力や児童労働と関わりのある原料

 報道によれば、電子機器などの製造に必要な鉱物には武装勢力の資金源になっている鉱山で生産されたり児童労働につながっているものがあります。

 紛争や児童労働などに関わりのない鉱物を使用しているかどうか、製造メーカーがきちんと管理された道筋で原料を調達しているかどうかなどを確認してみましょう。
 「メーカー名 + 紛争鉱物」などで検索すると、メーカーの公式サイト内の原料調達に関する取り組みや調査結果の報告のページなどが見つかります。
 詳しく取り組みや結果を報告しているメーカーもあれば、報告などはほとんど公開していないメーカーもあります。

参考

紛争下の性暴力の構造と日本の取り組み
コンゴでは1996年以降紛争が続き、累計で600万人の犠牲者が出てきました。特にコンゴ東部では、豊富な鉱物資源を資金源として100組織を超える武装勢力が闘争を続け、住民に対する人権侵害を行っています。その人権侵害の一環として、組織的な性暴力が行われています。本シンポジウムでは、コンゴ東部で性暴力被害者への医療に取り組むデ二・ムクウェゲ医師を講師として招き、コンゴ東部における紛争下の性暴力の実態についてお話しいただきます。平和と正義の実現のためにわたしたちに何ができるのか、考えてみませんか。
デニ・ムクウェゲ医師来日講演会:平和・正義の実現と女性の人権(日本語字幕表示可能)
コンゴでは1996年から紛争が続き、死者600万人、難民・国内避難民400万人を数え、何十万人という女性が性暴力被害に遭ってきました。ムクウェゲ医師が運営するコンゴ東部のパンジ病院には毎日平均10人の被害者が運び込まれています。被害者への支援は、医療ケア、精神ケア、経済支援、法的支援の4つの柱が重要ですが、問題の根本的解決に向け特に「不処罰の課題」に取り組む必要性を医師は強く訴えました。
コンゴ民主共和国:スマートフォンの裏に児童労働 : アムネスティ日本 AMNESTY
アップル、サムソン、ソニーなど著名なエレクトロニクス企業は、児童労働など不当に採掘されたコバルトが自社の製品に使われていないかどうかを認識していない。アムネスティ・インターナショナルとアフリウォッチは1月19日、調査報告書の中で明らかにした…

参考書籍

 以下の本で先進国から他の貧困国へ環境汚染その他の被害が押し付けられ外部化されていることなどが説明されていました。

人新世の「資本論」 (集英社新書)

楽天ブックス Amazon

持続社会への環境論 -「入会地の悲劇」を超えて

Amazon 楽天ブックス

使用後の壊れた製品の回収

 壊れたパソコンのモニターなどは法律に従ってPCリサイクルや小型家電リサイクルに、その他の壊れた電子機器なら法律に従って小型家電リサイクルに出したりして再資源化します。

 パソコンやモニターの場合なら「メーカー名 + PCリサイクル」などで検索すると各メーカーの回収・再資源化の申込や回収率の報告書などのページが見つかります。
 分かりやすくていねいに説明しているメーカーもあれば、そうでもないメーカーもあります。

Mac付属のディスプレイキャリブレータではうまくいかない

 Macの環境設定ディスプレイの欄に、見た目で表示を調整できる「ディスプレイキャリブレータ」があります。
 しかし、見た目で調整するのは難しいです。

 また、「ディスプレイキャリブレータ」では様々な色を表示させたときのディスプレイの表示特性を調べることはできません。

 私が試した限りでは、MacBookAirをモニターキャリブレーションツールでキャリブレーションした状態と、「ディスプレイキャリブレータ」でキャリブレーションした状態を比べると、とても大きな差が出ます。

実用に耐えるキャリブレーションをするにはモニターキャリブレーションツールが必要

 Macのディスプレイを正確にキャリブレーションするには、モニターキャリブレーションツールが必要です。

 キャリブレーションツールを使用するとある程度の精度でキャリブレーションができます。

モニターキャリブレーションがしにくいMacもあるようである

 Liquid Retina XDR Displayを搭載したMacのパソコンなどではモニターキャリブレーションツールを使ってキャリブレーションを行うのが少し困難な状況があるらしいです。

 あまり正確な知識がない状態でモニターキャリブレーション作業をした場合、モニターの表示が不正確になってしまう可能性もあります。
 色の管理が必要な仕事などをしている人でなければ、カラーマネジメントシステムにある程度詳しい人はそれほど多くないため、モニターキャリブレーションツールを使って不正確な設定でキャリブレーションをして逆に問題のある表示になる可能性があるなら、何もせずに初期状態のままにしてMacのOSに備わっているモニター調整機能だけを使ってパソコンを使ってもらった方が良い、とAppleの人が考えたのかもしれません。(実際のところはAppleの人に聞かなければ分かりません。)

参考リンク

liquid retinaXDRディスプレイ搭載モデルについて
Datacolor社の日本代理店イメージビジョン株式会社のSpyderX特設ページです。

趣味などの用途ならMacをそのまま使うのも良い

 Macのモニターなら元々ある程度正確な表示をするように調整してあると思われます。
 そこで、趣味などの用途でMacを使うなら、Macに元々備わっている機能だけでディスプレイの調整をして使うのも良い方法でしょう。

 一方、事務所でカラーマネジメントモニターを使っていて、出先ではMacのモニターを使う必要があるものの、Macのモニターでも事務所のカラーマネジメントモニターで表示したときとほぼ近い表示を行う必要がある、というような場合ならMacのディスプレイをモニターキャリブレーションツールでキャリブレーションする必要が出てきます。

Macのディスプレイのキャリブレーションの方法

 ディスプレイのキャリブレーション作業はMacのモニターでも他のモニターでも同じです。
 ディスプレイをキャリブレーションするには、モニターキャリブレーションを行うツールを使ってソフトウェアキャリブレーションを行います。

モニターキャリブレーションのおおまかな流れ

 モニターキャリブレーションは、モニターキャリブレーションツールを使っておおむね以下のような手順で進めます。

  1. まず自分のディスプレイの輝度、白色点の色、ガンマ、をどのくらいにするか自分で数値で決めます。
    例えば輝度100cd/m2、白色点の色は色温度で5500K、ガンマは2.2、などと決めます。
  2. 決めた数値をモニターキャリブレーションツールの専用ソフトで設定して、輝度、白色点の色、ガンマの調整をします。
  3. ディスプレイに色々な色を表示して測定し、ディスプレイプロファイルを作成し、OSに設定します。
  4. キャリブレーション結果のモニター輝度を維持したい場合は、キャリブレーション作業後はモニターの輝度を調整しないようにします。

輝度、白色点の色、ガンマの決め方

 紙に写真を印刷するとき、青白い用紙を使うか黄色っぽい用紙を使うかなどの判断は印刷する人の自由で、印刷した写真を薄暗い部屋に飾るか明るい部屋に飾るかも飾る人の自由です。
 同じようにディスプレイの真っ白な部分を青白く調整するか別の色合いに調整するかはディスプレイを使う人の自由で、どのくらいの明るさに調整するかもディスプレイを使う人の自由です。

 そこでディスプレイの輝度、白色点の色はディスプレイを使う人が自分で決める必要があります。(ガンマは特殊な事情がない限り2.2で問題ありません。)

 輝度、白色点の色、ガンマの決め方については以下の記事をご参照ください。

参考記事

モニターの輝度は何を基準に調整するべきか キャリブレーションの輝度目標の決め方
モニターのキャリブレーションでは、輝度、白色点の色など、目標を自分で決めます。 このとき、何を基準に目標を決めれば良いか迷うことも多いかもしれません。 ここでは、モニターキャリブレーションにおける輝度の目標の決め方をご紹介します。ディスプレ...
ディスプレイキャリブレーション 色温度の決め方 5000Kか6500Kか
カラーマネジメント対応ディスプレイをキャリブレーションしたり、キャリブレーションツールを使って普通のディスプレイをキャリブレーションするとき、白色点の色を色温度などで決めなければなりません。 このとき、ディスプレイの標準は6500Kらしい一...
ディスプレイのキャリブレーション時 ガンマは2.2でたいてい問題ない
ディスプレイのキャリブレーションをするとき、キャリブレーション目標のガンマの数値を自分で決める必要があります。 以前はWindowsは2.2、Macは1.8と言っていたものが、最近は2.2で良いらしいと言われたりして迷う方も良いのではないで...

モニターキャリブレーションを行うためのツール

 モニターキャリブレーションツールの例は以下の記事等をご参照ください。

参考記事

モニターのキャリブレーションに必要な道具の紹介
モニターのカラーマネジメントを行うにはモニターのキャリブレーションをします。 モニターのキャリブレーション用のツールは色々あります。 モニターキャリブレーション専用の製品や、プリンタープロファイル作成ツールなどとセットになっている製品もあり...

作業の具体例

 モニターキャリブレーションの作業の具体例は以下の記事等をご参照ください。

参考記事

普通の液晶モニターなどをキャリブレーションする方法
カラーマネジメントモニターではない普通の液晶ディスプレイなどもキャリブレーションできます。 普通のモニターをキャリブレーションする方法の一例を紹介します。普通のモニターもソフトウェア・キャリブレーションはできる EIZO®のカラーマネジメン...
モニターキャリブレーションツール Display SL の使い方の例
Calibrite Display SL でモニターキャリブレーションを行う手順の例です。Calibrite Display SLは初級者向きモニターキャリブレーションツール Calibrite Display SLは初級者向きモニターキャ...
Calibrite Display Pro HL の使い方の例
モニターキャリブレーションツール、Calibrite「Display Pro HL」の使い方の例です。Calibrite Display Pro HL は上級者まで使えるモニターキャリブレーションツール Calibrite Display ...
Calibrite ColorChecker Studioによるモニターキャリブレーションの方法、手順の一例
Calibrite® ColorChecker Studioは写真関連の作業におけるカラーマネジメントを一通りできる道具です。 モニターキャリブレーションもできます。 ここではColorChecker Studioでモニターキャリブレーショ...
ColorChecker Display Proの使い方 詳細モードによるモニターキャリブレーションの方法
モニターキャリブレーションツールとして有名なものにCalibrite® ColorChecker Display Proがあります。 ColorChecker Display Proはi1 Display Proの後継機です。 ここでは、C...
SpyderX Proの使い方 モニターキャリブレーションの手順の例
価格が手頃なモニターキャリブレーションツールに、datacolorのSpyderX Proがあります。 ここでは、SpyderX Proでモニターをキャリブレーションをする手順を紹介します。SpyderX Proはモニターキャリブレーション...
SpyderX Eliteの使い方 基本的なモニターキャリブレーションの手順の一例
datacolorのモニターキャリブレーションツールで「SpyderX Pro」より複雑なキャリブレーションを行える機種として「SpyderX Elite」があります。 ここでは「SpyderX Elite」を使って、基本的なモニターキャリ...
i1Display Studioでモニターキャリブレーション をする手順の一例
価格と機能が手頃なモニターキャリブレーションツールにi1Display Studioがあります。 ここでは、i1Display Studioの使い方、モニターをキャリブレーションする実際の手順の一例をご紹介します。i1 Display St...
i1 Display Proの使い方 詳細モードによるモニターキャリブレーションの方法
価格と機能が手頃なモニターキャリブレーションツールにi1Display Proがあります。 ここでは、i1Display Proの使い方、モニターを詳細モードでキャリブレーションする実際の手順をご紹介します。i1Display Proを購入...
i1 Display Proでモニターをキャリブレーションする方法 簡易モードで
価格と機能が手頃なモニターキャリブレーションツールにi1Display Proがあります。 ここでは、i1Display Proの使い方、モニターをキャリブレーションする実際の手順をご紹介します。i1Display Proを購入する X-R...
i1 Photo Pro2で普通の液晶モニターをキャリブレーションする方法
カラーマネジメントモニターではない普通の液晶モニターもキャリブレーションできます。 ここでは、普通の液晶ディスプレイをi1 Photo Pro2でソフトウェアキャリブレーションしてみます。i1 Photo Pro2普通の液晶モニターも、ソフ...
MacBook Airのモニターキャリブレーション作業 i1Photo Pro2を使用して
カラーマネジメントモニターでなくても、キャリブレーションは可能です。 MacBookなどのディスプレイは十分実用的な精度でキャリブレーションができます。 ここでは、MacBook Air®のディスプレイのキャリブレーションをしてみます。ここ...

キャリブレーションを行った後の、Macのモニターの輝度調整について

 カラーマネジメントモニターは、たいていの場合キャリブレーションを行った結果が保存され、モニターの輝度や色調整のボタンを操作しようとしてもロックがかかるなどして、勝手に輝度などが変わってしまわないようになっています。

 ところが、一般的なPCモニターをソフトウェアキャリブレーションした場合、キャリブレーション後に輝度調整ボタンを操作すると輝度が変わってしまいます。

 Macのモニターのキャリブレーションも同様に、キャリブレーション後に輝度調整の操作をしたり輝度を自動調整する設定にしていたりすると輝度が変わってしまいます。

 そこで、モニターキャリブレーション時に目標として設定した輝度を維持したい場合は、キャリブレーション後に輝度調整を行わないようにします。

参考記事

キャリブレーション後、モニター輝度を調整してよいかどうかについて
モニターキャリブレーションを行うとき、モニターの輝度も調整します。 キャリブレーション後にも、OSやモニター本体でモニターの明るさを調整できてしまいます。 ここでは、モニターキャリブレーションツールを使用してソフトウェアキャリブレーションを...

Macのモニターをキャリブレーションする場合とカラーマネジメントモニターを使う場合の違い

ソフトウェアキャリブレーションかハードウェアキャリブレーションの違い

 Macのモニターをキャリブレーションして使う場合はソフトウェアキャリブレーションを行うことになります。

 一方カラーマネジメントモニターなどの名前で呼ばれているモニターはハードウェアキャリブレーションを行えるモニターです。

ハードウェアキャリブレーション

 カラーマネジメントモニターはディスプレイ本体の内部を調整して表示特性をその都度微調整できるようになっています。そのため、パソコンから送られてくる映像の信号には手を加えず、ディスプレイ本体の内部で白色点の色・輝度・ガンマの調整を行います。
 ハードウェア・キャリブレーションはそのようなキャリブレーションの方法です。
 ハードウェアで直接調整するので精度の高い調整ができ、映像の信号自体には手を加えないため、情報量を減らすことがなく、映像も劣化しにくいです。

ソフトウェア・キャリブレーション

 カラーマネジメントモニターではない普通のディスプレイは、ディスプレイ本体の内部を調整して表示特性をその都度微調整するようなことはできないので、パソコンから送られる映像の信号自体に処理を加えて白色点の色・輝度・ガンマの調整を行う必要があります。
 ソフトウェア・キャリブレーションはそのようなキャリブレーションの方法です。

 普通のディスプレイで「カラーモンキースマイル」や「i1 Display Pro」などのモニターキャリブレーションツールを使用してキャリブレーションした場合、ソフトウェア・キャリブレーションが行われます。

 映像の信号自体に処理を加えた結果、加える前より情報量が減るので、理屈上は少し映像が劣化します。

輝度などが固定されるかどうかの違い

 Macのモニターであれ他のモニターであれ、キャリブレーションを行った後でもたいていは輝度や色合いを簡単に調整して変更できます。

 一方、カラーマネジメントモニターならたいていの場合キャリブレーション結果の表示特性が変更されないよう輝度や色合いの調整ボタンがロックされるようになっています。

 以上、Macのディスプレイのキャリブレーションの方法でした。

参考記事

初めてのモニターのキャリブレーション 方法や道具の紹介
パソコン画面とプリンターの印刷結果の色を合わせたりするため、機器のカラーマネジメントをします。 モニターのカラーマネジメントを行なうため、モニターのキャリブレーションをします。 モニターのキャリブレーションの方法にはいくつかあり、初心者の人...
モニターのキャリブレーションに必要な道具の紹介
モニターのカラーマネジメントを行うにはモニターのキャリブレーションをします。 モニターのキャリブレーション用のツールは色々あります。 モニターキャリブレーション専用の製品や、プリンタープロファイル作成ツールなどとセットになっている製品もあり...
カラーマネジメント全体の理屈の説明 細かいことは省略して分かりやすく 〜カラーマネジメント入門 第0回〜
デジカメで写真を撮ったり、スキャナーで写真をスキャニングし、モニターで見て、パソコンで操作して、プリンターで印刷する、といった作業を問題なく進めるには、おおまかにでもカラーマネジメントの知識が必要です。ややこしい要素は省略して、カラーマネジメント全体の理屈の雰囲気をおおまかにご説明します。
MacBook Airのモニターキャリブレーション作業 i1Photo Pro2を使用して
カラーマネジメントモニターでなくても、キャリブレーションは可能です。 MacBookなどのディスプレイは十分実用的な精度でキャリブレーションができます。 ここでは、MacBook Air®のディスプレイのキャリブレーションをしてみます。ここ...